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個別機能訓練加算IIは難しい?算定要件と計画書の作成方法を解説

 

個別機能訓練加算には、加算Iと加算IIの2種類があります。加算IとIIの算定要件は異なり、それぞれに特徴的な目的がありますので、算定する際には混合しないよう十分注意が必要です。

 

個別機能訓練加算IIが「難しい」と思われる理由

個別機能訓練加算IIは、個別機能訓練加算Iに比べ算定率が低いと言われています。

 

行政の実地指導の際には、加算IIを算定している事業所において、「当該加算の算定要件等を十分に満たしていない」と指摘される事業所が少なくありません。

 

掘り下げてみると、当該加算の要件が十分に理解されないまま実施されている背景があり、要件を満たすのは「難しそう」といった印象から敬遠されがちであるようです。

今回は、個別機能訓練加算IIをこれから算定しようと考えている方や、既に算定しているが改善策を模索中の方に、加算IIの算定要件や計画書作成のポイント、プログラム等について解説いたします。

 

個別機能訓練加算IIの目的

 

個別機能訓練加算IIでは、単に、筋力向上や柔軟性向上といった身体機能の向上を目指す個別機能訓練加算Iとは目的が大きく異なります。

 

個別機能訓練加算IIはより個人的な習慣や環境にフォーカスします。その人にとって大切な日常生活上の活動(食事、排泄、入浴)や調理、洗濯、掃除等、役割に紐づいた活動への働きかけ、興味や関心、仕事やボランティアといった社会参加への働きかけを行います。

 

それは、生きがいの創造(QOL向上)に通じるものでなければならず、興味や関心、役割に紐づく、その人にとって大切な行為を通じて、心身機能、活動、参加、といった生活機能に働きかけることが大きな目的となります。

 

個別機能訓練加算IIの算定要件と注意事項とは

個別機能訓練加算の算定要件は、加算IとIIで共通している項目があります。加算Iと相違している加算IIの算定要件で特に注意が必要なのは人員配置と訓練内容です。

 

加算IIの人員配置は、時間配置がありません。専従の機能訓練指導員1名以上配置し、常勤・非常勤は問われません。

 

ただ、非常勤の場合、特定の曜日に従事することとなるため、その際は、あらかじめ利用者や居宅介護支援事業所に周知する必要があります。

 

また、当該機能訓練指導員から直接訓練の提供を受けた利用者のみが算定対象です。特に注意が必要なのは、加算Iの要件である常勤・専従の機能訓練指導員が、加算IIの要件である機能訓練指導員として従事することができない点です。

 

つまり、加算Iとは別に加算IIの算定を行うには、もう一人の機能訓練指導員の配置が必要ということになります。

 

もう一つの注意点として訓練内容があります。訓練内容は、生活行為の課題にフォーカスしたプログラムでなければなりません。行政の実地指導の際に、加算IIを算定している事業所において、「当該加算の算定要件等を十分に満たしていない」と指摘される場合、その多くは訓練内容が原因でした。

 

個別機能訓練加算IIの計画書作成のポイント

 

個別機能訓練加算IIを算定する場合、まずやることは、個別機能訓練計画書の作成です。

 

利用者の身体状況や希望、環境などを考慮し、利用者ひとりひとりにあった目標を設定し、プログラムに沿ったサービスを提供しなければなりません。ここからは個別機能訓練加算IIについての個別機能訓練計画書の目的と作成の手順について解説します。

 

│計画書の目的

利用者への介入や対応は何らかの判断や基準に基づいて決定されなければなりません。サービス提供者として利用者へ関わるからには、その介入や対応への「結果」が求められます。「上手くいったのか」「上手くいかなかったのか」、どこに問題があり、どこに重要なポイントであったのか、などです。

 

個別機能訓練計画書は、利用者にサービスを提供するうえで、介入の理由を明らかにし、評価や介入の精度を高めることはもちろん、結果を出すため、また、それを証明するために重要なものとなります。

 

そのため、ご利用者やご家族へ目標や訓練内容を理解・共感してもらうための説明材料や同意書としての役割を持つ大切な書類となります。

 

さらには計画書をもとに、介入する職員間で機能訓練の目標を共有でき、偏りのない介入や対応が行えるというメリットもあります。

 

│計画書の作成手順

個別機能訓練計画書作成には一連の流れがありますが、一度作成して終わりというものではありません。基本的に以下の5つのステップ(手順)を繰り返します

  • ステップ1…居宅訪問、利用者のニーズ把握と情報収集
  • ステップ2…評価
  • ステップ3…計画書作成とご利用者又はご家族への説明と同意
  • ステップ4…個別機能訓練の実施
  • ステップ5…3か月ごとに1回以上、評価と目標の見直し(ステップ1へ)

 

なお、ステップ1のニーズ把握と情報収集には、厚生労働省から提供されている興味・関心チェックシート、居宅訪問チェックシー トの活用が有効です。

 

個別機能訓練加算IIの目標例を解説

個別機能訓練加算IとIIは、それぞれにおいて加算の目的・趣旨が異なります。そのため、それぞれに適した目標を立て、訓練を実施する必要があります。

 

特に加算IIは、単に「関節可動域」や「筋力」「柔軟性」といった身体機能に焦点をあてた目標ではなく、「週に1回、囲碁教室に行く」といった個人の興味や価値、役割に紐づいた生活習慣や環境にフォーカスした具体的な生活上の行為の達成が目標となります。

 

以下では、長期目標、短期目標、プログラムを取り上げ、具体例と共に解説します。

 

│個別機能訓練加算IIの長期目標の例

「本人がどうしたいのか」「どうなりたいのか」の希望に対して、現状できる現実的で達成可能な目標が長期目標になります

 

この長期目標の達成までの期間は、標準的には、6か月程度です。具体的な生活上の行為の達成が目標となり、例えば、「誰の助けも借りず一人でトイレに行く」、「自宅の浴槽に浸かる」、「朝と夜に料理を作る」、「掃除・洗濯をする」等の居宅における生活行為、さらに「買い物に行く」、「家族や友人とメールの交換をする」、「インターネットで簡単な手続きをする」等の地域における社会的関係の維持に関する行為の達成が目標にあたります。

 

◎長期目標のコツとポイント

個別機能訓練加算IIの長期目標を立てる際の重要なポイントは目的地を明確にすることです。その際、地図の役割を果たすのが、「今までどのような生活を送ってきて、今後はどのような生活を送りたいのか」という本人からのメッセージです。

 

「興味・関心チェックシート」を活用することで会話が弾み比較的スムーズにメッセージを受け取ることができます

 

作成者の独りよがりにならず、利用者の希望を最大限に尊重し、現実に達成可能な生活上の目標を利用者と一緒に考え設定することがポイントです。

 

│個別機能訓練加算IIの短期目標の例

短期目標の期間としては3か月程度です。また、長期目標の内容が少し抽象的であるのに比べ、短期目標はより具体的で「計測」可能な内容が良いでしょう。

例えば、「自宅の浴槽に浸かる」ことが長期目標であれば「○○㎝の高さを安全にまたぐことができる」という内容になりますし、「買物に行く」という長期目標であれば「○○㎏を片手で持ち、○○m歩ける」といった内容になります。

 

他にも「○○分立ったまま○○個の料理を作れる」あるいは「使った食器を洗って高さ○○㎝の棚にしまう」といった感じも良いと思います。

 

◎短期目標のコツとポイント

長期目標と短期目標にはつながりを持たせることが大切です。つまり、短期目標をいくつか達成していけば長期目標のひとつを達成できるといった感じです。

 

長期目標を達成するために段階的かつ、できるだけ「計測できる形」で具体的な短期目標を立てることがポイントとなります。

 

│個別機能訓練加算IIのプログラムの例

個別機能訓練加算IIは、具体的な生活行為の課題解決に向かって、より実践的かつ現実的な訓練を繰り返し行うのが理想的です。

 

実際には、事業所内にて自宅環境における行為を模した訓練を行うことになります。服や靴の着脱練習、調理など生活へ結び付ける練習、散歩や買い物など外へ出る練習、仕事場に近い環境での社会復帰の練習など多岐にわたります。

 

また、共通の目標を持つ5人1グループでプログラムを考えた場合、下記のような種目も良いかもしれません。

●グループ活動の具体例

種目 内容
料理教室 お菓子作りクラブ 調理 食事、後片付け(茶碗洗い、掃除等)
ビューティクラブ 身だしなみを整える。更衣練習や整容練習
手工芸・園芸クラブ 準備・片付け、物品の運搬、買物、屋外歩行
喫茶クラブ 準備・片付け(茶碗洗い)、簡単な飲食物の販売、接客
ICTクラブ 携帯やタブレット、PC操作

 

◎プログラムのコツとポイント

居宅における生活行為の中でも、日常生活上の行為(食事、排泄、入浴)の練習は、より個別的な介入になると思います。

 

しかし、調理、洗濯、掃除等、役割に紐づいた活動や興味や関心、仕事やボランティアといった社会参加活動においては小グループでプログラムを検討されるとよいかもしれません。

 

まとめ│時間を有効活用するための選択肢

今回は個別機能訓練加算IIの算定要件や計画書作成のポイント、プログラム等について解説しました。

 

個別機能訓練加算Iに比べ、加算IIを算定している事業所はあまり多くはありません。人員配置の難しさはもちろん、訓練内容でも、加算IとIIの区別がよくわからない、難しそうといった声をよく耳にします。

 

日々の膨大な業務を抱えている皆さんです。複雑な個別機能訓練加算などの理屈を理解するには、それ相応の勉強をする時間が必要です。

 

「本当はもっと色々とやりたいことがあるのに」「でも時間がない」といった悩みを抱えている方は少なくありません。

 

最後になりますが、皆さんは、今抱えている膨大な業務の中で「時間がない」という悩みを解決してくれるサービスがあるのをご存知ですか?

 

あらゆる介護事務を代行してもらえるサービスを活用することで、利用者への直接的なサービスの時間が生まれ、さらには、空いた時間を有効活用し、新しいことへのチャレンジに時間を使うことができるようになります。

 

雲紙舎ケアサポートでは、そんな介護事業所の事務負担を解決する専門集団としてレセプト請求業務代行サービスを行っています。ご興味のある方は是非、一度ご連絡ください。

 

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